「自分は上級国民」年収470万円の30歳公務員がハマった勘違い

経済まとめ
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 日本人の平均年収をご存知だろうか。国税庁の民間給与実態統計調査によると、最新(令和2年度)の一年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は433万円。平均賞与は65万円だった。コロナ禍にあって、業績が急降下する業界や業態もあった。体力のない零細企業は、国からの補助金にすがりながらなんとか生き延びたというところも多い。


 そんな中、日本が破滅するまでは絶対安心の職業「地方公務員」である山西さん(仮名、関東地方の役所に勤務)は、「自分は『上級国民』である」という意識を持つようになったと明かす。それは山西さんが貯金ゼロであった理由の一つでもある「街コン」での、自分の職業を明かしたときの手応えにあるという。
「コロナになる前は、婚活の一環で『街コン』に毎週末出かけていました。私は正直、これまでの人生で、あまり女性にモテたことがなかった。少なくとも、街コンに参加すれば誰かと話はできる。とにかく自分という存在を認めてもらえるのが嬉しくて」

 街コンは、イベント会社が集客を担う合コンイベントで、料金を払うと参加できる。女性が集まれば、それにつられて男性が集まるので、女性の参加料金は500~1000円程度のものが多い。反対に、男性は5000~6000円を支払う。
同じような業態に「相席居酒屋」というものがあり、女性は無料、男性が料金を負担して居酒屋で話すものだ。山西さんは、街コンのほうが気軽に参加できる感じがするのだという。

 「相席居酒屋もいいのですが、街コンのほうがどちらかというとナンパ目的ではなく、真剣な人が多い印象です」
いずれにしろ、女性は最低限の料金を払わず、男性が女性分とイベント会社の利益分を負担しているということだ。
「全員が全員というわけではないのですが、『自分は公務員』と相手に伝えると、目を輝かせてくれる人も多い。職場ではぼくの話なんかだれもまじめに聞いてくれないのに、ここは違う。とにかく盛り上がるんです」

 山西さんの年収は470万円で、手取りは370万円程度。月換算で30万円だ。家賃は8万円の都内のワンルームに住んでおり、スマホ代、水光熱費など最低限の生活費をあわせて15万円になる。普通に暮らしていけば、30万円から15万円を引いた残り15万円で十分に生活ができるはずだ。
「それが、どうしてなのか、自分でもよくわからないのですが、全く手元にお金が残らないばかりか、貯金を切り崩してしまって、いよいよ蓄えはゼロ円に。贅沢な生活も全然してないんです。『上級国民』だと思っていたのに…不思議です」

 服はヨーカ堂で買い、クルマも買わず、結婚もせず、子どももいないため、日常生活ではお金のかかることはしていない。しかし、女性を誘っての飲食、そして、大好きな釣りやダイビングにかける費用が大きい。ダイビングや釣りの道具は、それぞれ数十万円もするものだが、レンタルではなく、クレジットカードのリボ払いで購入した。事実上の借金だ。ダイビングや釣りには旅費もかかる。
コロナになって街コンができなくなったため、マッチングアプリに出会いを求める場所は変わったが、出費に変化はなかった。大好きなスキューバダイビングや釣りも、「人気スポットがガラ空きになったのでチャンス」と考えて、むしろ遊びに行く頻度が増えたという。

 「まあ、公務員ですから、しばらくは貯金ゼロでもいいかなって思います。いつかきっと溜まっていくんじゃないかと。結婚相手が見つかれば、生活も変わるかもしれません」
山西さんは貯金ゼロ、リボ払いという借金を抱えても悪びれる様子がない。本当に、山西さんは今の生活を続けて、結婚相手を見つけることができるのだろうか。
そこでITOMOS研究所は、「ITOMOS1万人調査『日本人のホンネ』」において、ネットアンケートを実施(実施日は、2021年11月1日から10日の間)。

 その中で、年収別に、「月収10万円未満(グラフ上では便宜上「無収入」と表記)」、「月収10万円から20万円未満(グラフ上では便宜上「年収180万円」と表記)」、「月収20万円から30万円未満(グラフ上では便宜上「年収300万円」と表記)」、「月収30万円から40万円未満(グラフ上では便宜上「年収420万円」と表記)」、「月収40万円(グラフ上では便宜上「年収480万円以上」と表記)」とで分け、それぞれの回答者に「趣味ゼロ!堅実な零細企業社員」と「貯金ゼロ!浪費グセ地方公務員」のどちらと結婚をしたいのかと二択を迫った。

ニュースソース:
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c523b52a318b31da38cb513557198e924f3fb75


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Source: Investment News
「自分は上級国民」年収470万円の30歳公務員がハマった勘違い