運営元である神戸物産の売り上げの9割を占める主力事業で、2019年も好調に推移。同年10月期の同社決算は連結売上高2996億円、純利益120億円と、ともに過去最高を記録した。
人気の理由は安さだけではない。4000点に及ぶ品ぞろえ、とくに全体売り上げの3割を占めるプライベートブランド(PB)商品にはユニークなものが多く、人気を博している。「このPB商品が弊社の利益の多くをまかなっています」と、同社の経営企画部IR・広報課長の花房篤史さんは話す。
ではいかにして、バラエティ豊かなPB商品が生まれているのか。取材をすると、次々と独自の仕組みが見えてきた。
「豆腐屋で豆腐だけを作るな」
まず、同社の大きな特徴は、独自の「製販一体体制」にある。製造・流通・販売と一貫して自社で手がけているため、中間業者を通さない分コストカットができる。
また、国内で製造するPB商品は21の自社グループ工場で作られているのだが、ここでの“オリジナリティと低価格を両立させる工夫”が興味深い。
例えば、「厚焼玉子」(137円税抜)は、卵に豆乳を加えることで材料費を節約しつつ、ふわふわ感を出すことに成功。「Ca鮭フレーク」(185円税抜)も、鮭の骨を一緒に混ぜることで材料費や廃棄費用を抑えると同時に、カルシウムがとれるという付加価値を加えた。
「自社グループ工場という利点を生かし、あえて加工度合いの高い商品を作っています。ペットボトル入りの水のように加工度合いの低いものは作りません」と、花房さんは説明する。
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Source: Investment News
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