貿易問題を巡って米国との緊張が高まっていることを受け、最大の供給国である中国が、レアアースを交渉材料に使うのではないかとの懸念が出ている。
●レアアースは何に使われているのか
レアアースは、EVやハイブリッド車の蓄電池のほか、最先端のセラミック、コンピュータ、DVDプレーヤー、風力タービン、自動車用や石油精製所向けの触媒、モニター、テレビ、照明、レーザー、光ファイバー、超電導体、そしてガラス研磨剤に使われている。
ネオジムやジスプロシウムなど数種類のレアアースは、EVのモーターに不可欠だ。
●レアアースの軍事使用
ジェットエンジンやミサイル誘導装置、ミサイル防衛システムや人工衛星、そしてレーザーなどの軍事装備に欠かせないレアアースもある。
その1つであるランタンは、暗視装置の製造に必要となる。
米会計検査院の2016年の報告書によると、米国のレアアース需要は世界全体の9%。そのうち米国防総省の需要は1%を占める。
●中国の供給に依存している企業は
防衛大手の米レイセオン(RTN.N)やロッキード・マーチン(LMT.N)、英BAEシステムズ(BAES.L)は、いずれも最新鋭のミサイルを手がけ、その誘導装置やセンサーにレアアースを使っている。3社とも、ロイターのコメントの求めに応じなかった。
米アップル(AAPL.O)は、スピーカーやカメラ、さらにハプティック(触覚)と呼ばれるスマートフォンを振動させる技術にレアアースを使っている。同社によると、1台あたりの使用量はごくわずかで、取り出すのが難しく、一般的なリサイクル業者からは入手できないとしている。
2010年以降、米政府や企業はレアアースやそれを使用する部品の在庫を増やしていると、かつて国防総省で調達を担当し、現在はノートルダム大で教えるユージーン・ゴルツ氏は言う。
同氏によると、一部サプライヤーはレアアースの使用量を減らしている。
●レアアースとは何か。どこにあるのか
レアアースとは、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの計17元素の総称。地球の地殻中に存在する。
レア(稀な)という名前だが、実際は一定の埋蔵量がある。しかし、その採掘とクリーンな精製にはコストがかかる。
中国は世界の精製能力の大半を有しており、2014─17年に米国が輸入したレアアースの80%が中国産だった。米地質調査所のデータによると、中国は2017年、世界のレアアースの81%を生産した。
レアアースを輸入する各国は、2010年に起きた日本と中国の対立を受けて、消費量と中国依存を減らそうとしているが、その取り組みは限定的だ。日本は同年、中国が政治的な理由からレアアースの輸出を止めたと指摘。単一の供給国に依存することへの警戒感が世界に広がった。中国側は、輸出を停止したとの指摘を否定している。
世界のレアアース埋蔵量の37%を占める中国と競争できる代替供給国はほとんどない。
カリフォルニア州のマウンテン・パス鉱山は、米国で操業している唯一のレアアース採掘施設だ。だが、同鉱山を所有するMPマテリアルズは、掘り出した年間約5万トンのレアアースを精製のため中国に輸送している。中国は今回の貿易戦争で、こうした「輸入品」に25%の関税をかけた。
オーストラリアのライナス(LYC.AX)は今週、米テキサス州のブルーライン社との間で、米国でレアアース精製施設を建設する覚書を交わしたと発表した。
レアアースは他に、インドや南アフリカ、カナダ、オーストラリア、エストニア、マレーシア、ブラジルで採掘されている。
●米国の関税措置はレアアースにどう影響するか
これまでのところ、米政府はレアアースを関税対象の中国製品から外している。
●中国依存を減らすには
複数の米上院議員は今月、国内供給の拡大を後押しする法案を提出した。
リサイクルも、新たな可能性として浮上している。ネブラスカ州の企業レアアース・ソルツは、古い蛍光灯をリサイクルし、蛍光管の20%を占めるレアアースを回収しているという。
https://jp.reuters.com/article/usa-china-rareearth-idJPKCN1ST0LD
恨みを買ったり売ったり、命綱が抜き差しならないところまで
レアアース輸出の穴埋めなんでやるのかね~w
そんなアニメが昔あった気がする
環境破壊を気にしない精製能力のやつだな
この射撃に君は 耐えられるか?
中国が輸出禁止すると他国の開発や輸出が捗ります。日本へやったときと同じさ。
とりあえず今回はアメリカが先に手を出したイメージだな
通信関係で追い詰められて
逆転成功か?
他にも産地あるし鵜飼輸入もできるから、思った程の効果が無いらしい
これ前に日本がやられて独自に解決してなかったっけ?
今回はアメリカ主導で中国は報復側だから、前回とはまた違うかと。
あれから9年過ぎて、結局中国依存しっぱなしなのが。
結局どこもまともに商用化出来なかったレアアース代替。
中国では環境破壊を気にせずに粗雑な精錬、精製が可能だから
それだけだ
別にレアアースの鉱脈は中国だけにあるわけじゃない
中国が禁輸する事で価格が上昇したら、粗雑でない精錬・精製を
する中国以外の鉱山が採算に乗って生産を開始するだけの話
戦争になるぞ…
丸山wwwww早よ辞めろwwwwww
Source: XM Trading 評判・口コミ ? FX・投資・マネーまとめ速報
【国際】米国が怯える中国の切り札「レアアース砲」とは